マウスピース矯正と
ワイヤー矯正、どっちが
早く治りますか?
お友達がマウスピース矯正を初めて、本当に目立たないので私もやりたいとおもってるんですけど、なるべく早く治したいので裏側矯正と迷ってるんです。どっちが早く治りますか?
同じ症例であれば歯が動くスピードはマウスピースもワイヤもほとんど変わりませんし、ワイヤー矯正で治る症例のほとんどがマウスピース矯正でも治療可能ですから、どちらが早く治るという事はありません。治療期間の問題は患者様本人の症状によって変わるものなのです。
そうだったんですね!透明でやわらかいマウスピースより硬い金属のワイヤーの方が力が強いような気がしてました。
なぜ透明で柔らかいマウスピースで固い歯が動くんですか?
歯の周りには歯槽骨という骨がありますが、歯と歯槽骨の間にはクッションの働きをしている歯根膜という組織があり結合していません。
マウスピースで歯を移動させようと歯根膜が圧迫されると、圧迫されている側の骨が吸収されていき反対側は歯と骨の間に隙間ができるので新しい骨が少しずつ作られていきます。
クッションを押すだけで骨が動いてしまうからマウスピースで充分なんですね。
はい。マウスピースによって力をかけ続けると、骨の吸収と再生が繰り返されて、徐々に移動していきます。
歯の動くスピードには個人差がありますが平均1ヶ月に1ミリ程度でワイヤーでもマウスピースでも変わりありません。
分かりやすいですね。
歯についているオレンジ色のところは何ですか?
オレンジ色の部分は歯を効率的に動かすためのアタッチメントと呼ばれる部品でワイヤー矯正のブラケットに相当します。
画面ではわかりやすいようにオレンジ色で表示されていますが実物は白く目立たないですし、治療が終われば綺麗にとれますのでご安心ください。
ご覧のようにコンピューターでシミュレーションをして治療計画をたてます。
なるほど!
歯が動いたらマウスピースを作り直すのですか?
いいえ、最初に治療計画の沿って少しづつ形の違うマウスピースを治療完了分まで作ってしまいます。
マウスピースは治療の進み具合に合わせて概ね1~2週間ごとに交換します。
マウスピースの管理と交換は自分でするんですよね?!
はい。治療期間中の通院頻度は症状にもよりますが、だいたい3か月に1度です。
その時治療の進み具合をなど確認します。
頻繁に通わなくていいのは良いですね!!
ただし症状が人それぞれ違うように歯の動き方にも個人差があり、時には治療計画を途中で修正しなくてはいけくなる事もあります。
仮にマウスピースを作り治さなくてはいけなくなっても追加料金は発生しませんのでご安心下さい。
歯を動かす隙間を作る為に歯を抜かなくてもよいのですか?!
どうしても歯を抜かなければならない症状はまれです。
健康な歯を抜かなくても歯の移動に必要な隙間を作る方法がありますのでお気軽にご相談ください。
痛いのが苦手なのでは抜かなくて済むのはうれしいですね!
助かります。
矯正治療ごとの
メリット・デメリット
マウスピース矯正の利点は透明で目立ちにくい事だけではありません。治療法ごとの特徴をご覧ください。
ワイヤー矯正(表側矯正)
ワイヤー矯正は歯に矯正装置(ブラケット)を貼りつけワイヤーを通し、歯を動かしたい方向に適切な力をかけ、徐々に移動させることで歯並びを整えます。
装置のとりつけや調整は歯科医師が行います。
ワイヤー矯正(表側)のメリット
・最も長い歴史があり信頼性の高い治療法
・矯正装置が舌に触れないので発音に影響しにくい
ワイヤー矯正(表側)のデメリット
・ブラケットが目立ちやすい
・ブラケットで口元に厚みが出てしまう
・ブラケットに食べかすが付きやすく、歯磨きしにくい
どうしてもブラケットの見た目に抵抗があるんです…。
セラミックやプラスチック製で目立ちにくい審美ブラケットもありますが、透明なマウスピースには及ばないですね。
ワイヤー矯正
(裏側矯正・舌側矯正)
裏側(舌側)矯正は、矯正装置(ブラケット)を歯の裏側にとりつけるため、表側矯正に比べ高度な技術が必要な治療法です。
裏側矯正のメリット
・表側矯正よりブラケットが目立たない
・表側矯正と違い口元に厚みが出ない
裏側矯正のデメリット
・表側矯正に比べて発音がしにくい
・表側矯正に比べて治療期間が長くなる事がある
・ブラケットに食べかすが付きやすく、歯磨きしにくい
目立たない代わりにしゃべりにくくなっちゃうんですね。
あと、歯の裏側にワイヤーが通るのがちょっと怖いです。
確かに裏側矯正のブラケットは表側に比べて外れやすく、お口の中を傷つけてしまう可能性はゼロではないので注意が必要です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、薄くほぼ透明な医療用プラスチック製のマウスピース型矯正装置(アライナー)を、患者様ご自身が歯に装着して矯正治療をおこないます。
マウスピース矯正のメリット
・マウスピース(アライナー)は着けている事が外からほとんど分からない
・マウスピース(アライナー)を取り外して食事が出来る
・治療中に装置が外れてしまう危険が無い
マウスピース矯正のデメリット
・マウスピース(アライナー)1日20時間以上装着する必要がある
・対応できない症例がある
何と言っても目立たないのが一番です。!
患者様からは「自分から言わなければ気付かれ無い」と好評です。目立たないだけでなく痛みや発声のしにくさをほとんど感じないという患者様が多いです。
つけたり外したりは面倒ではないですか?
マウスピースの脱着は簡単ですし、「食事の時に外す」だけなので挫折する方は少ないですよ。
歯磨きなどお口のケアがワイヤーより無くなので虫歯になりにくいのは大きなメリットだと思います。
目立たなくて治りが早く
痛みが少ない!
マウスピース矯正の秘密とは?
治療期間が基本的に変わらない事は分かりましたが、ワイヤーでもマウスピースでも対応できない症例ではどうするのでしょうか?!
マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも対応できない症例では、他の治療法を併用する事で対応します。
これはマウスピース矯正の効果が低いとか治りが遅いという事ではありません。
マウスピース矯正と併用される治療には、どんな治療がありますか?
当院で良く使う治療器具にカリエールモーションシステムがあります。この治療器具はマウスピース矯正を始める前段階で使用します。
全ての歯を動かす前に、犬歯から奥歯までを正しい位置に移動させる事で、ブラケットだけの治療よりも約30%以上治療期間が短縮されると言われています。
治療が早く終わるのは嬉しいですね!!
下の画像は21歳7ヶ月の女性の症例です。
奥歯のかみ合わせに問題があり、上下左右親知らず抜歯とインビザラインとカリエールモーションの併用で矯正治療を行いました。
比較的難しい症例でしたが、結果的に約13カ月の治療期間で治療を終了できました。
ここまで説明してきたマウスピース矯正のメリットをまとめるとこのようになります。
メリット1
【目立ちづらい】
インビザラインのアライナーはワイヤー固定式矯正と比べて圧倒的に目立ちません。
メリット2
【取り外し可能】
食事や歯磨きの時にマウスピースを取り外すことが可能です。
メリット3
【痛みや傷が少ない】
ワイヤー矯正のように硬い器具を使用しないため、口の中を傷つけることがほとんどありません。
もちろん良い事ばかりではありません。
マウスピース矯正の
リスクや副作用
リスクや注意点
・取り外せるため、1日に決められた時間以下の装着時間の場合、歯の移動が少なく治療期間が長くなる事があります。
・マウスピースの清掃が不十分な場合、マウスピースからむし歯などの病気リスクが発生します。
・強い歯ぎしりの癖があるとマウスピース自体が割れてしまう恐れがあります。手術が必要な矯正には対応できない可能性があります。
副作用
・矯正後に歯が元の位置に戻ろうとする事があります(後戻り)。治療後はリテーナー(保定装置)が必要です。
リテーナーとはどのようなものですか?!
矯正に使ったアライナーと同じような透明のマウスピースですから目立ちません。動かした歯が安定するまでの間は食事の時以外はつけてください。
いつまでリテーナーはつけないといけないのですか?
個人差はありますが、だいたい矯正にかかった期間と同じくらい必要といわれえています。
という事は、半年かかったらもう半年?
そういう事です。
長い期間になると、目立たないマウスピース矯正じゃなかったら続ける自信がありません!!
マウスピース矯正の治療期間
マウスピース矯正では一般的に治療にはどのくらいの期間がかかる事が多いのでしょうか?
半年から1年半くらいの間で、治療期間は症例によって異なります。
やっぱりプチ整形みたいにはいかないですよね…。
矯正の効果は一気に出るわけではありません。歯は少しづつ動くので個人差はありますが、数週間で口元の印象が大きく変わる方もいますよ。
早めに効果が表れるなら挫折せずに続けられそうな気がします。
歯の動きには個人差がありますのでまずは無料のコンサルティングを受けてください。
マウスピース矯正はどこで
治療を受けても同じでしょうか?
側矯正は高度な技術が必要という事でしたが、メーカーの工場でマウスピースを作るなら歯医者さんの腕前に関係なく同じ結果がでるのでしょうか?
それは誤解です。
一人ひとりにあったアライナー(マウスピース)をオーダーメイドするには、歯の動きを正確に予測して治療計画を監修する為の技術と経験が不可欠です。
コンピューターが自動的に計算してくれるのだと思っていました。
コンピューターが自動計算してくれるものは、平均的な歯の動き方から計算されたシミュレーションなので、そこから歯科医が患者さん個別の症状や目に見えない歯根の部分の状態などを考慮して修正を加える必要があります。
そこが歯医者さんの腕の見せ所なんですね。
その通りです。さらに当院ではインビザライン®というブランドのアライナー(マウスピース)を使用します。
インビザライン®は矯正歯科の分野で同社の基準に適合した経験のある歯科医にしか取り扱うことが出来ません。
お友達もインビザライン®なんですけど、治療費が他と比べて高くないですか?
矯正治療にかかる費用はブランドではなく症例によって異なります。
安い治療費を訴求するブランドでも、他の治療法を併用する必要があるような症例では広告に使っているような低価格では無理だと思います。
患者様一人ひとりお口の中の状態は異なる為、料金や治療期間は全員違って当たり前なので、先ずは無料のカウンセリングを受けて下さい。
分かりました!
インビザライン®はマウスピース矯正の中でも一番歴史と経験の積み重ねがある信頼のブランドで、常に進化を続けています。
アライナーの材質や性能も向上していますし、対応できない症状で併用する治療法もどんどん新しい技術が生まれています。
例えば当院では国内ではまだ導入の少ない口腔内スキャナー「アイテロ・エレメント(iTero element)」を導入しております。
「アイテロ・エレメント」はシリコンや粘土を使った従来の歯型取りに比べて短時間で済み患者様の負担を軽減するだけでなく、失敗なく適切なデジタルデータを記録できるため高品質のアライナーを作ることが出来ます。
矯正治療の流れ
1.初回カウンセリング
(来院初回)
最初に、受付にて問診票を記入します。次に、歯並びについての悩みや、かみ合わせの問題についてヒアリングします。
そのうえで、大まかな治療方針や治療費について説明します。この時点で、矯正に関する疑問や不安をクリアにすることが大切です。
※所要時間約30分
2.精密検査
(来院初回or2回目)
セファロレントゲン、CTレントゲン、顔貌写真、口腔内写真、口腔内スキャンの撮影を行います。
精密検査の際に、むし歯だけでなく顎関節や親知らずの状態についても確認します。
※所要時間約40分
費用33,000円(税込)
3. 治療計画の説明
(来院2回目or3回目)
矯正開始から完了までの歯の動きを、視覚的に確認できるようにご説明します。
本来は非常に難しい矯正の治療計画ですが、なるべくわかりやすい説明を心がけています。
4. マウスピースの発注
マウスピースの発注は、治療計画や費用などをご理解・ご納得され、「マウスピースを使った矯正治療を開始する」との明確な意志表示をご確認させていただいた後に行います。
マウスピースは、海外に発注するため、到着までに約2〜3週間かかります。
5. 治療開始(1~2ヶ月ごとに1回来院)
ご説明の終了後に、スタッフから分割やカード決済など、お支払い方法や医療費控除のご説明をいたします。
6. 保定(1年に1~2回来院)
マウスピースで歯並びを整えた後も、歯並びは不安定なため、保定装置(リテーナー)を一定期間使用する必要があります。
2〜3年はリテーナーを使用し、歯並びの後戻りを防止します。なお、リテーナーを使用中は、1年に1〜2回程度の通院で済みます
確認事項
「マウスピースを使った矯正治療をすぐに開始したい」という方は、初診のカウンセリングと同時に精密検査を行ったり、治療計画の説明の日にマウスピースの発注も行えます。そうすれば、マウスピースの受け取りまでの期間を大幅に短縮できます。
ただし、当クリニックでは精密検査を強要したり、治療開始を急かすことは決してありません。
ご自宅でじっくり考えた後に精密検査に進み、マウスピースの発注を決断していただいて構いません。どうぞ安心してご相談ください。
マウスピース矯正の治療費
精密検査費 | 33,000円(税込) |
---|---|
重度① | 1,039,500円(税込) 5年以内追加アライナー無料 |
重度② |
962,500円(税込) 3年以内追加アライナー3回分無料 4回目から33,000円 |
中等度 |
731,500円(税込) 2年以内追加アライナー2回分無料 3回目から33,000円(税込) |
軽度① | 608,300円(税込) 1年以内追加アライナー1回分無料 2回目から22,000円(税込) |
軽度② | 365,750円(税込) 半年以内追加アライナー1回分無料 2回目から22,000円(税込) |
小児矯正 キッズ・マウスピース | 49.5万円(税込)~55万円(税込) |
※低金利の分割払い【デンタルローン】も取り扱っています。お気軽にお尋ねください。
よくあるご質問
私にお任せください
当院では歯ならびに関する様々な疑問や不安などしっかりお聞きして、患者さんに適した治療を必要な方に行うよう心がけています。
矯正治療を通じて、笑顔に自信を持ち、あなたの理想に近づくお手伝いをしています。湘南パーク歯科・矯正クリニックはあなたの笑顔を応援します
院長紹介
平塚市・湘南パーク歯科・矯正クリニック
一緒に考え、選択する治療を
ご覧いただき、ありがとうございます。院長の上明戸 健史です。
これまでの歯科治療で、「いきなり歯を削られた」「何をされているのかわからない」などの不安を感じたことはありませんか?
当院は、治療前のカウンセリングを何よりも大切にしております。診療の際は患者さんのお悩みをじっくりうかがったうえで、お一人お一人の症状やご希望にそった治療計画をご提案。
患者さんご自身に「これなら最後まで頑張れる」という治療方法を選んでいただき、二人三脚で治療を進めております。ご自分の大切な身体のことですから、ぜひご自分で考え、お決めください。患者さんの選んだ治療方法を基軸に、「やっぱり治療して良かった」と思っていただけるように全力を尽くしてまいります。
また、当院では治療を通して健やかな歯を取り戻すだけでなく、見た目の美しさも追求しております。口元から美しく健康になった患者さんの笑顔に、いつも元気とやり甲斐をいただいている私たちです。
平塚エリアのお口のかかりつけ医として、医院一丸となってより良い診療を心がけてまいりますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
湘南パーク歯科・矯正クリニック
院長 上明戸 健史
湘南パーク歯科・矯正クリニック
〒259-1206
神奈川県平塚市真田3丁目2−10